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10,誰がソクラテスの産婆なのか
前回も、皆さんから啓発的なお話をたくさんいただきました。 「人生って暇つぶし、と言った方がおりました」 「暇つぶし」とはよく言ったものですね。暇つぶし、とは、時間つぶし、と読み替えられます。時間は流れていき、それを止めることはできません。でも、何かをすることによって、時間を埋めることはできます。言ってみれば、時間をなくす、ということでしょうか。「人生は暇つぶし」と最初に言ったのは、あのパスカルですね。 「私たちは、遺伝子を活かす乗り物。人生の意味を考えても意味がない」。生物が遺伝子の乗り物と言う考えは、進化生物学者リチャード・ドーキンスの「利己的遺伝子」論から発祥したものですね。遺伝子は、自分を存続させるための自分勝手な存在、というもので、生物の身体を利用している、という、ものです。 朝日新聞夕刊コラム「素粒子」(3月9日)には、日本のルネ・クレールとうたわれた映画監督の伊丹万作(1900-1946)の名言が紹介されています。 「〈だますものとだまされるものとがそろわなければ戦争は起こらない〉。為政者の嘘(うそ)が当たり前の世界でまたしても五