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3,夢分析の脳科学的解釈
皆さんの支持が多かった第一夜、第二夜の末尾、時計がチリーンとなったことの意味は何だろう、六夜の運慶をめぐる話に「運慶の精神が現代にも生きている」など、夏目漱石の『夢十夜』を回読した前回も、皆さんのお話で盛り上がりました。 夢を無意識の世界が作り出した「心の映画」と表現している毛内拡著『自分をつくる脳のしくみ』(オレンジページ)と、話し上手になるために大事な能力「記憶力」について書かれている沢田誠著『思い出せない脳』(講談社現代新書)が紹介されました。せっかくですから今回は、『思い出せない脳』のコラム「夢分析の脳科学的解釈」(pp.116-120) から以下の4項目をあげて「脳科学的な解釈」を見てみることにいたしましょう。 ① 身体感覚を伴う夢 身体の上に人が乗っているような圧迫感、または高いところから落ちるなどの身体感覚を伴う夢は、身体の不調や病気を意味すると考えられます。身体や内臓につながっている末梢神経からの入力は、睡眠中は脳への入力が少ないため、その訴えに気づきやすくなり、その感覚に似た状況の記憶を呼び出して夢で再現すると考えられ